固定点に近いハンガー設計 (Hanger Design with Anchors in the Vicinity) - CAESAR II - Reference Data

CAESAR II アプリケーション ガイド

Language
日本語
Product
CAESAR II
Search by Category
Reference Data
CAESAR II Version
13

ハンガーは、最小の荷重変動率で指定したトラベルで重量を支持するように設計します。固定点とハンガーの間の自重荷重であることが、ほとんどです。

トラベルは、固定点からの熱伸びによるハンガー節点の変形です。回転機ノズルのように重量に敏感な固定点では、水平方向に管外径の 4 ~ 5倍の長さ以内の比較的近くにハンガーが設けられます。固定点は、ハンガー拘束重量ケースでは、おそらくは荷重を受けないように自由であった方がよいでしょう。固定点が自由である場合には、固定点とハンガー間のほとんどすべての配管重量が、ハンガー吊り荷重となります。

荷重が解放される固定点は、ハンガー補助データ (Hanger Auxiliary Data) タブで指定します。固定度は、指定した 自由度設定 (Free Code) の値によって決められます。固定度は、ハンガー設計拘束荷重のみに解放されます。固定点や拘束点を自由とすべき 自由度設定 (Free Code) の値が指定されなければ、自重計算では固定点や拘束点の関連するすべての自由度は解放されます。

線形拘束と固定点においてのみ節点における拘束自由処理が有効で、これらの受けるべき荷重がハンガーに付加されます。詳細は、下記の例を参照してください。

節点5 の固定は Y方向に自由、節点105 の固定はすべての方向に自由となっています。