静的解析結果リスト (Static Analysis Output Listing) - CAESAR II - Reference Data

CAESAR II アプリケーション ガイド

Language
日本語
Product
CAESAR II
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Reference Data
CAESAR II Version
13

解析後次のレポートが出力されます。

ハンガー (Hanger) レポート

Hanger Report

  • ここで示す例題の出力一覧は重要な出力に限っています。

  • それぞれのレポートに出力に関する注釈があります。

  • ここで示すレポートを次に示します:

    • 詳細ハンガーレポート (Complete Hanger Report)

    • 運転荷重ケースの変位レポート (Operating Case Displacement Report)

    • 据付 (持続荷重) ケースの変位レポート (Installed (Sustained) Case Displacement Report)

    • 運転荷重と据付荷重での支持荷重レポート (Operating & Installed Restraint Summary)

    • 持続応力要約レポートと応力レポート (Sustained Stress Summary and Stress Report)

    • 熱膨張応力要約レポートと詳細応力レポート (Expansion Stress Summary and Stress Report)。 (運転荷重ケースではB31.3規格応力評価は表示されません。)

最初の重量計算 (load case 1) において、節点28 の剛支持Y で熱間時荷重は 1209 lbf. です。拘束荷重が 1209 lbf. です。

+Y の荷重 1209 lbf. で節点28 の剛支持を置き換え、次に運転時荷重ケース (load case 2) が解析されます。この解析で節点28 の移動量は +Y方向に 0.750 in. です。

CAESAR II は Anvil ハンガーテーブルから適切な中間レンジのスプリングを選定します。サイズ 10 のスプリングで、作動範囲において熱間時 1209 lbf. のハンガーになります。この中間レンジのスプリング (短いレンジのスプリングは除かれます) は、ばね定数が 260 lbf./in. になります。節点28 が冷間時から熱間時に 0.750インチ動くとして、ばね荷重の変化は (.750)(260) 、すなわち 195 lbf. になります。サイズ10 のスプリングの冷間時荷重は 1209+195、すなわち 1404 lbf. です。この冷間時荷重もサイズ 10 のスプリングの作動範囲です。

変位 (Displacements) レポート

Operating Case Displacement Report

節点5 と 40 の変位は入力した強制変位です。スプリングハンガーが置かれている節点28 は Y方向に 0.750インチ動きます。

Sustained Displacements

節点5 と 40 の変位がゼロであることに注目してください。この解析では強制変位は含まれていません。これらの節点は固定点として定義した方向に移動量がゼロです。

拘束の要約 (Restraint summary)

Restraint Summry

支持荷重レポートは配管から支持に作用する荷重一覧です。支持が配管に作用する荷重ではありません。節点5 はポンプノズルで符号の変更をせずそのまま API 610 の許容荷重と比較することができます。節点40は容器ノズル荷重による応力評価に使うことができます。

節点28 の荷重は運転荷重と実際の据付荷重 (内部流体込み) の選定されたスプリングの荷重です。スプリングは運転時に 1209ポンドの設計荷重を受けます。

節点35 の +Y支持は非線形性を示しています。冷間時には支持荷重がありますが、熱間時には配管が移動して配管が浮きます。変位レポートで Y方向の変位が据付時 (持続荷重ケース) にゼロで、運転荷重で +Y であることを確認してください。

この要約は持続応力が配管系のすべての節点で許容値を満足していることを示しています。許容応力比率で最も大きな持続応力は容器ノズル節点40で生じています。

応力 (Stress) レポート

要約は熱膨張応力が配管系全体の節点で許容値を満足していることを示しています。許容応力範囲との比率でもっと大きい熱膨張応力はティー節点10 のヘッダー側で生じています。

Expansion Case Stress Summary

詳細な応力レポートで、ティー部の応力集中係数に注目してください。節点10 のSIF は次の 3つの要素で1.00とは異なる値になっています: 5から10、10から15、10から603. ベンドの SIF はベンド側の節点にのみ適用されます。節点28 では 25-28 と 28-29 です。剛体要素には有効な断面係数がないので、剛体要素には応力が計算されません。

Static Output Processing Report