大きな回転をするロッド - 基本的なモデル (Large Rotation Rods - Basic Model) - CAESAR II - Reference Data

CAESAR II アプリケーション ガイド

Language
日本語
Product
CAESAR II
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Reference Data
CAESAR II Version
13

大きな回転をするロッドは、比較的短いロッドをモデル化する際に用いられます。配管の直交方向の大きな動きは、支持方向が当初の作用線からはずれていきます。

大きな回転をするロッドは、どの方向にも入力できます。基本配管入力 (Classic Piping Input) ダイアログの 種類 (Type) リストから次のいずれかの回転のロッドを選択します: XRODYRODZROD。回転のロッドが選択されると、拘束オプションが次のように変わります:

  • ギャップ (Gap) は、大きな回転をするロッドの回転長さである 長さ (Len) に変わります。

  • 摩擦係数 (Mu) は、バリアブルスプリングハンガーの場合の初期荷重である Fi に変わります。(大きな回転をするロッドは、配管節点が自由に動く深い鉢 "bowl" をイメージしてください。)

大きな回転をするロッドは、この機能でしか配管の挙動を表現できない場合にのみ使ってください。不必要に繰り返し使うと、非線形の収束計算で不安定になります。システムの解析において、まず大きな回転をするロッドを用いずに解析を行ってください。次に、配管の水平方向の動きが大きい場合にのみ、大きな回転をするロッドを追加して再度解析を行ってください。通常は、1回にロッドは 1つだけ追加してください。

ロッドの角度の許容誤差は、現在 1º に設定されています。

一般に 5º 以上の回転角度の場合に、大きな回転変形の影響が著しくなると考えられます。

大きな回転をするロッドには、他の拘束と同じように接続要素が使用できます。グラフィックス的には、接続要素と拘束節点は空間上同じ点である必要はありません。大きな回転をするロッド節点と接続節点との間に表示上の接続制限はありません。

大きな回転をするロッドの符号 (+/-) は、回転軸の方向を決定します。正の YROD (+YROD) は YROD と同じで、Y軸の正方向に曲率の凸側があることを示しています。

例 (Example)

構造物鋼材の拘束のロッドピボットを示しています。ここでは、非常に短いロッド長さで、非常に小さい量の水平変位が比較的大きな回転をしています。この結果、この拘束における出力レポートには、X方向と Y方向の荷重が現れています。