安全弁荷重出力 (Relief Valve Loading Output) - CAESAR II - Reference Data

CAESAR II アプリケーション ガイド

Language
日本語
Product
CAESAR II
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Reference Data
CAESAR II Version
13

安全弁の解析レポートには 4つあります:

  • 質量刺激係数レポート (Mass Participation Report) - 配管系の各自の振動モードが、安全弁の吹き出し荷重にどのように影響しているかを示します。 大きい質量刺激係数は、作用荷重によって励起されやすい振動モードを示しています。 変形、拘束荷重、応力は当然のことながら大きな動的応答になります。したがって、大きな刺激係数を持つ振動モードは減衰させるか消去させることで、動的応答を低下させ望ましい結果を得られます。 特定の振動モードが抽出できたら、表形式の振動モードか、あるいはグラフィックスで詳細に検討することができます。

    Output A

  • 変位レポート (Displacement Report) - 安全弁吹出し荷重による最大応答変位を示しています。これらの変形は、実際には正にも負にもなります。 ただし、応答スペクトルを用いたモード合成を行っていますので、応答値はすべて正の値になります。

    Displacement Report

  • 拘束レポート (Restraint Report) - 設計で用いる最大動的荷重を表しています。 一番上の値は、最大反力を示したサポートの計算結果です。 2番目は振動モードの内、最大のサポート反力を示しています。 左の最後の数値は、対応する振動モードを示しています。

    Restraint Report

  • 応力レポート (Stress Report) - 安全弁吹出し荷重による最大動的応力を示しています。 動的衝撃荷重ケースでの応力は、静的解析による持続応力と組み合わせ、短期荷重として材料の規格許容応力と比較されます。

  • 刺激係数レポート (Participation Factor Report) - 作用する動的荷重で励起される傾向を示しています。

次の応力レポートは、安全弁吹出し荷重による要素の応力を示しています。 一番上の値は、すべての振動モードの影響を含めた計算結果です。 2番目は振動モードの内、最大の値を示しています。 左の最後の数値は、対応する振動モードを示しています。

次の例では、節点5の最大応力は 1481 psi です。 節点5 では、振動モード #1 のみで 1280 psi の応力を生じています。

要素 40-50 の節点40 の最大応力は 6430 psi です。 節点40 では、振動モード #4 で、3982 psi の応力を生じています。 節点40 では、振動モード #4 が最も大きく影響しています。

静的持続荷重解析結果と動的解析結果の組み合わせによるサポート反力を、次の 2つのレポート例で示します:

応力の組み合わせは、B31規格の短期許容応力と比較されます。