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腐食したパイプラインでいつ特定の部分を変えるべきかの決定を評価します。オリジナルの B31G ドキュメントでは安全側の評価を行っています。CAESAR II は、オリジナルの評価基準に対していくつかの追加修正を行っています。この追加修正は Battelle社によるレポート PR-3805 で内容を知ることができます。オリジナルの B31G 基準と修正された手法の詳細は、このレポートに解説されています。
CAESAR II はオリジナルの B31G基準と 4つの修正手法から次の結果を出力します。値は
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損傷をもたらす円周方向応力 (hoop stress to cause failure)
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最大許容運転圧力 (maximum allowed operating pressure)
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最大許容欠陥長さ (maximum allowed flaw length)
4つの修正手法は腐食領域を評価する方法が異なります。その方法は:
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.85dL (近似推定)
腐食領域として、欠陥長さを最大腐食穴深さの 0.85倍に近似します。
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Exact (精度の高い推定)
腐食領域は、台形公式によって数値的に決定します。
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Equivalent (等価換算)
腐食領域は、平均腐食穴深さに欠陥長さを乗じて決定します。さらに、等価な欠陥長さは、 (欠陥長さ * 平均腐食穴深さ / 最大腐食穴深さ, flaw length * average pit depth / maximum pit depth) として、Folias 係数を計算する際に用いられます。
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Effective (有効換算)
この手法は数値解析的に台形総和を用います; ただし、全欠陥長さの部分長さが最も厳しい条件に用いられます。この最も厳しい条件の部分長さが全長さに等しい場合は、 Exact (精度の高い推定) と Effective (有効換算) 手法は同じ結果となります。
開始するには、新規ジョブ名の設定 (New Job Name Specification) ダイアログで新規ジョブ名を入力するか、参照 (Browse) をクリックして既存のジョブファイルを選択します。
CAESAR II のすべての解析では同定目的のためにジョブ名が必要です。ジョブを作成して開いた後、入力データを入力でき、データの定義、解析、確認ができます。
パイプラインの残存強度 (Pipeline Remaining Strength Calculations) (B31G) ウィンドウが表示されます。ウィンドウには2つの入力タブがあります: データ (Data) タブ と 計測 (Measurements) タブ です。
データを入力後、解析実行 (Run Analysis) をクリックして計算を開始します。標準的な出力レポートを次に示します:
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さらに詳細な情報とこの計算での根拠について、中間計算結果ファイルが作成されます。
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このコマンドでの解析手法についての詳細は、 B31G ドキュメント、あるいは Battelle社のプロジェクトレポート PR-3-805 を参照してください。