要素局所座標拘束 (Local Restraints) レポート - CAESAR II - ヘルプ

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CAESAR II
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CAESAR II Version
13

要素の局所座標系に沿った、荷重やモーメントの拘束レポートを作成します。これは、軸、長手、および円周方向の結果を必要とする斜めのノズルで特に有効です。たとえば、以下に示す小さなシステムのような場合です:

このシステムは、2つの小さな水平ラインで、両端部で固定されています。各ラインの最後の要素は、X-Z平面で 45度傾斜しています。下図に示すように、この斜めのラインの端部では軸方向に拘束されています:

このシステムの一般的な 全体座標での拘束 (Global Restraint) レポートは、以下の表を表示します。節点140 では、このレポートは、全体X と Z方向に 2つの等しい荷重を表示します。これらの値 (24,463) は、斜め拘束における全体座標系での荷重成分です。配管ライン上に働く拘束荷重値の実際の大きさは、荷重成分の二乗和平方根 (SRSS)で得られ、34,595となります。この値は、配管軸方向の拘束荷重となります。

運転ケース拘束荷重 (Operating Case Restraint Loads) - 全体座標システム (Global Coordinate System)

節点

FX lb.

FY lb.

FZ lb.

MX ft.lb.

MY ft.lb.

MZ ft.lb.

100

-24463

-514

66

1340.5

-273.3

-6418.6

剛体 ANC

119

0

0

-24528

0.0

0.0

0.0

剛体 Z

140

24463

0

24463

0.0

0.0

0.0

たわみ性 X

200

-24463

-514

66

1340.5

-273.3

-6418.6

剛体 ANC

219

0

0

-24528

0.0

0.0

0.0

剛体 Z

240

24463

0

24463

0.0

0.0

0.0

たわみ性 X

二乗和平方根 (SRSS)を計算する手順、または要素座標系における拘束荷重の正弦/余弦の計算は大変です。代わりに、要素の座標系に関連したすべての荷重の拘束レポートを作成できるようになりました。同じ小さなジョブの拘束レポートは、以下のようになります。

運転ケース拘束荷重 (Operating Case Restraint Loads) - 要素の局所座標システム (Local Element Coordinate System)

節点

fx lb.

fy lb.

fz lb.

mx ft.lb.

my ft.lb.

mz ft.lb.

100

-24463

66

514

1340.5

-6418.6

273.3

剛体 ANC

119

0

-24528

0

0.0

0.0

0.0

剛体 Z

140

34595

0

0

0.0

0.0

0.0

たわみ性 X

200

-24463

66

514

1340.5

-6418.6

273.3

剛体 ANC

219

-17344

-17344

0

0.0

0.0

0.0

剛体 Z

240

34595

0

0

0.0

0.0

0.0

たわみ性 X

局所と全体座標での拘束荷重を照査する際、以下に注意してください:

-514 の節点100 における全体鉛直荷重 FY は、局所の fz に変換されます。全体座標と局所座標の関係の詳細は、技術詳細説明 (Technical Discussions) を参照してください。(これらの2つの値は、テーブル内で 太字 で表示されています。)

節点140 の斜め拘束では、最初の表は全体座標系での荷重で2つの等しい荷重成分がありました。2つめの表では、拘束点での局所座標系で 1つのみの軸荷重です。(これらの値は、テーブル内で 太字 で表示されています。)