要素の局所座標系に沿った、荷重やモーメントの拘束レポートを作成します。これは、軸、長手、および円周方向の結果を必要とする斜めのノズルで特に有効です。たとえば、以下に示す小さなシステムのような場合です:
このシステムは、2つの小さな水平ラインで、両端部で固定されています。各ラインの最後の要素は、X-Z平面で 45度傾斜しています。下図に示すように、この斜めのラインの端部では軸方向に拘束されています:
このシステムの一般的な 全体座標での拘束 (Global Restraint) レポートは、以下の表を表示します。節点140 では、このレポートは、全体X と Z方向に 2つの等しい荷重を表示します。これらの値 (24,463) は、斜め拘束における全体座標系での荷重成分です。配管ライン上に働く拘束荷重値の実際の大きさは、荷重成分の二乗和平方根 (SRSS)で得られ、34,595となります。この値は、配管軸方向の拘束荷重となります。
運転ケース拘束荷重 (Operating Case Restraint Loads) - 全体座標システム (Global Coordinate System)
節点 |
FX lb. |
FY lb. |
FZ lb. |
MX ft.lb. |
MY ft.lb. |
MZ ft.lb. |
|
---|---|---|---|---|---|---|---|
100 |
-24463 |
-514 |
66 |
1340.5 |
-273.3 |
-6418.6 |
剛体 ANC |
119 |
0 |
0 |
-24528 |
0.0 |
0.0 |
0.0 |
剛体 Z |
140 |
24463 |
0 |
24463 |
0.0 |
0.0 |
0.0 |
たわみ性 X |
200 |
-24463 |
-514 |
66 |
1340.5 |
-273.3 |
-6418.6 |
剛体 ANC |
219 |
0 |
0 |
-24528 |
0.0 |
0.0 |
0.0 |
剛体 Z |
240 |
24463 |
0 |
24463 |
0.0 |
0.0 |
0.0 |
たわみ性 X |
二乗和平方根 (SRSS)を計算する手順、または要素座標系における拘束荷重の正弦/余弦の計算は大変です。代わりに、要素の座標系に関連したすべての荷重の拘束レポートを作成できるようになりました。同じ小さなジョブの拘束レポートは、以下のようになります。
運転ケース拘束荷重 (Operating Case Restraint Loads) - 要素の局所座標システム (Local Element Coordinate System)
節点 |
fx lb. |
fy lb. |
fz lb. |
mx ft.lb. |
my ft.lb. |
mz ft.lb. |
|
---|---|---|---|---|---|---|---|
100 |
-24463 |
66 |
514 |
1340.5 |
-6418.6 |
273.3 |
剛体 ANC |
119 |
0 |
-24528 |
0 |
0.0 |
0.0 |
0.0 |
剛体 Z |
140 |
34595 |
0 |
0 |
0.0 |
0.0 |
0.0 |
たわみ性 X |
200 |
-24463 |
66 |
514 |
1340.5 |
-6418.6 |
273.3 |
剛体 ANC |
219 |
-17344 |
-17344 |
0 |
0.0 |
0.0 |
0.0 |
剛体 Z |
240 |
34595 |
0 |
0 |
0.0 |
0.0 |
0.0 |
たわみ性 X |
局所と全体座標での拘束荷重を照査する際、以下に注意してください:
-514 の節点100 における全体鉛直荷重 FY は、局所の fz に変換されます。全体座標と局所座標の関係の詳細は、技術詳細説明 (Technical Discussions) を参照してください。(これらの2つの値は、テーブル内で 太字 で表示されています。)
節点140 の斜め拘束では、最初の表は全体座標系での荷重で2つの等しい荷重成分がありました。2つめの表では、拘束点での局所座標系で 1つのみの軸荷重です。(これらの値は、テーブル内で 太字 で表示されています。)