B16.5 に準拠するフランジ継手の ASME NC-3658.3 による計算方法 (ASME NC-3658.3 Calculation Method for B16.5 Flanged Joints with High Strength Bolting) - CAESAR II - ヘルプ

CAESAR II ユーザーズガイド

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日本語
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CAESAR II
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CAESAR II Version
13

ANSI B16.5 で規定されるフランジ、ボルト、およびガスケットで、ボルトは 100°F (38°C) で許容値 S が 20,000 psi (138 MPa) を下回らない場合に適用されます。CAESAR II は NC-3658.3(a)(2) の Service Level A に適用する解析方法を用います:

Mfs ≤ 3125(Sy/36,000)CAb

または

Mfd ≤ 6250(Sy/36,000)CAb

ここで:

Mfs= フランジ継手に作用する自重、線膨張、持続荷重による固定点の移動、安全弁スラスト荷重、その他の持続的機械荷重による曲げモーメント、あるいはねじりモーメントのいずれか大きい方。CAESAR II では、短期荷重 (Occasional Load Case) でない荷重ケースに対して、Mfs を適用します。

Mfd= Mfs に定義されたようなフランジ継手に作用する静的荷重と動的荷重を含んだ曲げモーメント、あるいはねじりモーメントのいずれか大きい方。CAESAR II では、短期荷重ケースに対して、Mfd を適用します。実質的に、短期荷重に対するフランジ継手の評価です。

Sy = 設計温度におけるフランジ材料の降伏点。CAESAR II では、10個の異なる温度に対して評価を行うことが可能です。Sy/36,000; ここで Sy 単位 psi で与えられたときに、36,000psi 以上にとることはできません。

C = ボルトサークル径

Ab = ボルト総断面積

PD= 設計圧力

CAESAR II では、フランジの等価応力 S を計算して、Sy 、あるいは短期荷重ケースに対する 2*Sy と比較します。計算式は次のようになります:

S = 36,000* Mfs / (CAb * 3125) ≤ Min(Sy, 36000) (non-Occ)

S = 36,000 * Mfd / (CAb * 3125) ≤ 2.0 * Min(Sy, 36000) (Occ)

単位系が psi でない配管系の場合には、常識の値 36,000 は使用されている単位に合わせて適切な値に変換されます。

フランジ継手の評価は、静的解析に対してのみ適用されます。