ハンガー設計には、前に説明した 3つの荷重ケースが必要になります:
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拘束重量 (Restrained weight) (必須)
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運転荷重 (Operating load) (必須)
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据付重量 (Installed weight) (オプション)
ハンガー設計アルゴリズム による荷重ケースが終了した後、CAESAR II はハンガー選定を行います。新しく選定されたスプリングが配管系に挿入され、残りのすべての荷重ケースにはハンガー仕様と初期荷重 (理論的コールド時荷重) が取り込まれます。
ハンガー据付荷重は集中荷重で、最初の集中荷重セット (+H) は残りのすべての荷重ケースに取り込まれます。
ユーザーは、必要なスプリング荷重ケースを設定した後、ユーザ定義の荷重ケースをいくつでも指定できます。
スプリングハンガー設計は CAESAR II の規格適合チェックに影響を与えることはありません。ソフトウェアによる推奨荷重ケースでは、通常の規格適合ケースは常にハンガー設計に必要な荷重ケースの実行の後で行われます。
複数の運転ケースがある場合では、スプリングハンガー設計はハンガー荷重とトラベルの 1つ以上の運転ケースでスプリングハンガー選定アルゴリズムを行います。
それぞれのスプリングの複数の運転ケースで、ハンガー設計は 複数荷重ケース設計 (Multiple Load Case Design) オプションを持っています。この設計オプションは、複数の荷重とトラベルを 1つのスプリングハンガーに適用して 1つの設計荷重とトラベルを組み合わせる方法をソフトウェアに指示します。複数の運転ケースでのハンガー設計では、解析ケースの設定は幾分異なります。ユーザーが運転ケースの実際の数を ハンガー設計制御 (Hanger Design Control) ダイアログで指定できます。
ハンガー設計の運転ケースに対応する複数の荷重ケースは次のようになります:
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拘束重量 (Restrained weight) (これは変更ありません)
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運転ケース (Operating case) #1
から
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運転ケース (Operating case) #9
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据付重量 (Installed weight) (ユーザーが要求した場合)