CAESAR II Version 3.24 変更と機能追加 (1997/3) - CAESAR II - ヘルプ

CAESAR II ユーザーズガイド

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日本語
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CAESAR II
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CAESAR II Version
13
  • 3つの変位/荷重/分布荷重ベクトルを追加しました。 これらの荷重ケース D1/D2/D3F1/F2/F3 は、F3 F5 を押すことで入力プロットを D1, D2, D3 の変位サイクルと非表示を切り替えられるようになりました。 これらの名称は、CAESAR II の荷重組み合わせの名称の変更になりました。 D1, F1, S1 などは、DS1, FR1, ST1 となります。 すべてのハンガー荷重とコールドスプリング荷重 (材料番号18と19) は、CAESAR II の前のバージョンとの整合性を保つために荷重ケース F1 のままとしています。

  • 多くの配管規格の配管特性と許容応力の材料データベースを改良しました。 CAESAR II 入力スプレッドシートで [ALT M] を押すことにより取り込まれます。 また、LIST オプションと WRC 297 ノズルフレキシビリティースプレッドシートにおいても取り込むことができます。 材料リストから材料名を入力して一致したレコードが選択できます。 許容応力は温度、材料、あるいは配管規格が変更されると自動的に更新されます。

  • メインメニューのユーティリティーオプションにデータベースマネージメントが用意されました。 COADE が提供している材料の編集と追加が可能です。 材料パラメーターは、コード 0 が規格外として特殊な値を与えることができます。 将来 の拡張のため、材料番号は 100 から 699 までの使用をお勧めします。 FRP 材料は 700 から 999 までとしています。 CAESAR II では、材料データベースからの FRP 材料の選択で直交異方性材料モデルを有効にすることはできません。 材料番号 20 の使用が必要です。 6番目の項目を参照してください。

  • 8文字のジョブ名が使えるようになりました。 入力ファイルは拡張子 ._A となり、出力ファイルは拡張子 ._P、._S などとなります。 既存のファイルは自動的に認識され、新しい書式に変換されます。 16番目の項目を参照してください。

  • 環境変数 COADE_USER を介して同じネットワークデータディレクトリーで複数のユーザー操作が可能となるように修正されました。この環境変数は、ユーザーのイニシャルなど独自の 3文字の組み合わせで設定し、共通のディレクトリーで操作が可能になります。 ユーザーの AUTOEXEC.BAT ファイルに次のように行を追加します: SET COADE_USER=TVL

  • CAESAR II の 弁とフランジ (Valve and Flange) データベースに、CADWorx/Plant が追加されました。 この変更は4つの利点があります:

    • 部品の重量と長さが正確になり、特定のカタログ、規格などのトレースが可能

    • 従来の CRANE、あるいは データベースのほかに、重量と長さのデータベースが増したこと

    • CADWorx/Plant データファイルはテキストファイルであることから、編集と追加ができること

    • CADWorx/Plant があれば、2つのプログラムは同じデータファイルとジョブスペックを共有できること。双方向のインターフェイスでパフォーマンスを向上できます。 ガスケットがフランジアイテムとして組み込まれ、CADWorx/Plant と CAESAR II モデルとの間に最適な互換性があります。

  • 環境設定で FRP (材料番号 20) パラメーターにデフォルト値を設定できるようになりました。 これらのデフォルトパラメーターは、利用可能なファイルのリストによるメーカーデータファイルを [ALT-U] を押すことで選択、更新して自動的に読み込むことができます。 ベンダーファイルは、拡張子 .FRP によって認識できます。テキストファイルであるため容易に作成でき、またベンダーが顧客に配布することができます。

  • FRP配管の UKOOA (United Kingdom Offshore Operators Association) 配管規格を追加しました。

  • Z183 と Z184 配管規格は Z662 配管規格に置き換えられました。これは、拘束 (restrained) 配管の応力計算に対応するための拡張です。

  • ASCE #7 風荷重規格を 1995年版に更新しました。

  • 機器モジュールの API-610 規格を第8版に更新しました。

  • ASME Section VIII Division 2 応力指数と WRC-107 SIF (kn, kb) 値を WRC-107 モジュールに追加しました。

  • 安全弁荷重の動的モジュールがメトリック、あるいは従来単位で使用できるようになりました。

  • 環境設定ファイルのデフォルト値が変更され、計算結果の改善とプログラムのパフォーマンスが向上しました:

変更

変更前

変更後

BEND_LENGTH_ATTACHMENT=

5.0

1.0

BEND_AXIAL_SHAPE =

NO

YES

FRICT_STIFF =

50000

1.0E6

FRICT_NORM_FORCE_VAR =

25

15

FRICT_ANGLE_VAR =

30

15

VALVE_&_FLANGE =

GENERIC

CADWORX

  • 4つの新しいパラメーターを環境設定ファイルに追加しました。

    SYSTEM_DIRECTORY_NAME — デフォルトは SYSTEM で、ユーザーは異なるプロジェクトに複数のシステムディレクトリーを指定することが可能です。

    UNITS_FILE_NAME — リストから選択します。 メインメニューの Unit オプションからではなく、環境設定から設定されます。

    BS_7159_PRESSURE_STIFFENING — 設計ひずみ、あるいは運転圧力

    FRP_PROPERTY_DATA_FILE — リストから選択

  • 環境設定ファイルは、インストールディレクトリーでパスワード保護ができるようになりました。 これにより、すべての計算と応力制御パラメーターの修正に対してパスワードで保護することができます。 パスワードがわからない限り、環境設定モジュールでの修正はできません。 色、印刷設定などはパスワードなしで変更が可能です。

  • 引数ですべてのドライブとパスデータを含むオプションジョブができるように修正されました。 プログラムは適切なドライブとディレクトリーの切り替えを行い、特定のジョブを開き、メインメニューをバイパスして入力画面になります。 これにより、Windows 95の環境下では、._A の定義ファイルは CAESAR II の入力ファイルとして、エクスプローラ上でファイル名をダブルクリックすれば入力処理が起動するようになりました。 また、他のプログラムから CAESAR II のジョブを実行できるようになります。

  • CAD インターフェイスを修正しました: Intergraph および CADPIPE.

  • 2000年問題対策のため、すべてのルーチンのチェックと必要な修正を行いました。

  • 韓国鋼材ライブラリーを追加しました。

  • 新しいスプリングハンガーテーブルを追加しました (SARAFTHI)。

  • PD 5500 ノズルフレキシビリティーを WRC-297 と API 650 ノズル接合の補足として取り込みました。