HPGSLで使用する継手の応力集中係数 (SIF) の計算 (Calculate stress intensification factors (SIFs) for intersections using HPGSL)
HPGSL では、継手の面内と面外の応力集中係数 (SIF) は、別々に計算され異なる値になります。
HPGSL で使用する熱応力計算 (Calculate expansion stress using HPGSL)
HPGSL は熱応力計算の式を用意しています。この式は配管の軸荷重による長手方向応力を含んではいません。CAESAR II は F/A の長手方向応力成分を熱応力に加算しません。この設定は環境設定ファイルの Add F/A In Stress オプションで変更できます。プログラムは、他のすべての応力分類に F/A の長手方向応力をデフォルトとして加えます。
HPGSL 周継手溶接のデフォルト値 (HPGSL girth butt welds default value)
周方向溶接のデフォルトの SIF は 1.0 です。これは Markl のSIF 基本理論によります。
HPGSL で使用するソケット溶接の計算 (Calculate socket welds using HPGSL)
HPGSL では アンダーカット のあるソケット溶接と、アンダーカット のないソケット溶接とで違いはありません。規格では、アンダーカットのないソケット溶接は 1.3 とし、その他は 2.1 としています。すみ肉溶接の長さが指定されない限り、デフォルトの SIF は 1.3 とします。
HPGSL 許容応力の計算 (Calculate the HPGSL stress allowables)
許容応力は次の式を用いて計算されます。
熱膨張応力に対する許容応力 |
= |
f [ (1.25/Eff)(Sc+Sh) - Sl ] |
持続応力に対する許容応力 |
= |
Sh/Eff |
短期荷重応力に対する許容応力 |
= |
(Occ)*Sh/Eff |
ここで:
f = 繰り返し数に対する応力範囲低減係数
Eff = 溶接継手効率 (最小必要肉厚計算でのみ適用)
Sc = 雰囲気温度 (常温) での最低金属温度における基本許容応力で、0.66Syc か 0.33Suc のいずれか小さい方
Sh = 高温での最高金属温度における基本許容応力で、0.66Sy か 0.33Su のいずれか小さい方
SI = 持続応力
Occ = 短期荷重係数 (デフォルトは 1.33)
腐れ代が指定されると、腐れ代が、持続および短期荷重応力計算から除かれます。
HPGSL レジューサのデフォルト値 (HPGSL reducer default values)
応力集中係数 SIF のデフォルト値は 1.0 です。 たわみ係数のデフォルト値は 1.0 です。
HPGSL 圧力の影響 (HPGSL Pressure effects)
マイターに与える圧力の影響をこの配管規格では考慮することができます。
静的解析 (Seismic Analysis)
HPGSL は KHK で定義された荷重ケースを使用します。