アドバンスド PCF インポート (Advanced PCF Import - APCF) - CAESAR II - ヘルプ

CAESAR II ユーザーズガイド

Language
日本語
Product
CAESAR II
Search by Category
ヘルプ
CAESAR II Version
13

配管系入力 (Piping Input) メニュー: 環境設定 (Environment) > アドバンスド PCF インポート (Advanced PCF Import - APCF)

モデルの読み込み (Import Model) ツールバー: APCF

アドバンスド PCF インポート (Advanced PCF Import) (APCF) ダイアログを開いて配管コンポーネントファイル (Piping Component File - .pcf) を CAESAR II の配管系データとしてインポートします。.pcf は配管系コンポーネントの詳細情報を持ったテキストファイルです。情報は CAD システムから抽出されます。

Advanced PCF Import (APCF) dialog box

.pcf ファイルフォーマットは、Alias社によって開発された標準の図面変換フォーマットです。フォーマットの詳細と機能は、Alias社から入手できます。

APCF には外部インターフェイスである PCF の読み込み のすべての機能が含まれており、さらにカスタマイズできるインターフェイスが用意されています:

  • 新規モデル作成や既存モデルへの要素追加

  • 要素並び順の制御

  • 節点番号付けの定義および制御

  • 必要に応じて .pcf ファイルを複数作成してモデルを構築しながら確認

  • 既存の CAESAR II モデルを選択的に更新

  • ブロック操作 (Block Operations) ツールで、容易にモデルを変更。詳細は、ブロック操作 (Block Operations) ツールバー を参照してください。

.pcf から構築された CAESAR II 入力モデルは、現在モデルの単位を使用して、さらに可能であれば、既存の配管系に .pcf から構築された配管モデルが自動的にアタッチされます。

ファイルの選択 (Selecting Files)

ファイルの選択 (Choose Files) を使用してファイルを選択後、変換する .pcf ファイルをすべて同時に選択、または同じようなグループの複数の .pcf を同時に選択できます。チェックボックスで選択されたファイルのみが処理されます。ファイルをドラッグ&ドロップして変換する順番を並び替えることができます。

Advanced PCF Import with input dialog box

変換オプション (Conversion Options)

ダイアログの左下にある変換オプションを設定します。

  • Condense options (集約オプション)

  • Miscellaneous options (その他のオプション)

  • CAESAR II element properties (CAESAR II 要素特性)

処理開始 (Begin Processing) をクリックすると、選択されたすべてのファイルにオプションが適用されます。ファイルのグループを選択して段階的に変換する場合、グループごとに異なる変換オプションを設定できます。

支持 (Supports)、拘束 (restraints)、機器接続のような境界条件は PCF_RES_MAP.TXT ファイルを参照して変換されます。ユーザーは熱による変位を変更できます。

変換中に使用されるマッピング パラメータについては、PCF マッピング (PCF Mapping) を参照してください。

節点番号付けと要素の並び順 (Node Numbering and Element Sequencing)

ファイルに対して節点番号を付けるときは Start Node (開始節点)0 とし、Increment (増分)の値による次の番号から開始します。

また、特定のファイルに対してゼロより大きな値の Start Node (開始節点) を使用するか、節点番号増分である Increment (増分) の値を変更することができます。以下の例では、選択したファイルが各分岐ごとに開始節点を定義されたベント分岐であることを示します。

PCF Import Processing 4

処理前 (最初のグループが処理された時点):

処理後 (2番目のグループのベント分岐が処理された時点):

デフォルトの開始節点と増分を 環境設定 (Configuration Editor) ダイアログで定義します。詳細は、環境設定ファイルの編集 (Configuration Editor) を参照してください。

変換値の丸め (Rounding of Converted Values)

変換を行うと、単位変換など複数の計算が実行され、相対座標値、温度、圧力のようないくつかの値には小数位まで計算された値になります。

ユーザーが アドバンスド PCF インポート (Advanced PCF Import) (APCF) ダイアログを閉じると、ソフトウェアはこれらの値をもっとも近い整数値に自動的に丸める処理を行います。

PCF Import Red X in corner

アドバンスド PCF インポート (Advanced PCF Import) (APCF) ダイアログはすべての .pcf ファイルがインポートされるまで閉じないでください。配管の接続性 (connectivity) は共有している全体座標 (global coordinates) に基づいてソフトウェアが決定します。要素の相対座標が丸められると、節点の全体座標が変わってしまい、接続許容値からはずれてしまうことがあります。