ASCE 7 風荷重規格 (Wind Code) オプション - CAESAR II - ヘルプ

CAESAR II ユーザーズガイド

Language
日本語
Product
CAESAR II
Search by Category
ヘルプ
CAESAR II Version
13

風荷重パラメータ (Wind Load Parameters)

基本風速 (Basic Wind Speed) Section 6.5.6.3 に従って、地上 33 ft. (10 m.) の高さでの露出分類 C の3秒間のガスト風速を指定します。

一般的な単位 (ユーザーの単位系による):

  • ft/sec

  • m/sec

  • mm/sec

ASCE 7 による代表的な基本風速値は次のとおりです:

  • カリフォルニアと西海岸エリア -124.6 ft./sec. (85 mph)

  • ロッキー山脈 - 132.0 ft./sec (90 mph)

  • グレート プレーンズ - 132.0 ft./sec (90 mph)

  • 米国東部の非沿岸部 -132.0 ft./sec (90 mph)

  • 湾岸 - 190.6 ft./sec (130 mph)

  • フロリダ-キャロライナ - 190.6 ft./sec (130 mph)

  • マイアミ - 212.6 ft./sec (145 mph)

  • ニューイングランド沿岸エリア - 176.0 ft./sec (120 mph)

風露出 (Wind Exposure)

風露出を指定します。この値は、地表面の不規則性を特徴づける露出分類の値です。ASCE 7 規格 (ASCE 7 2005, Section 6.5.6.3、ASCE 7 2010, Section 26.7.3) では、露出分類は次のように定義されています:

B または 2 - Exposure B (露出B)。都市、郊外、森林地域。風上の対向距離の要件は規格を参照してください。

C または 3 - Exposure C (露出C)。露出分類が B でも D でもないすべての地域。

D または 4 - Exposure D (露出D)。平坦な沿岸地域。都市、郊外、森林地域、障害物が散乱している解放地形。風上・風下の対向距離の要件は規格を参照してください。

  • 風露出で当てはまらないものについては、ASCE 7 2005 (Section 6.5. 6.3) および ASCE 7 2010 (Section 26.7.3) を参照してください。

構造減衰定数 (Structural Damping Coeff.)

構造減衰定数を指定します。この値は、限界減衰定数に対するパーセント割合で、風荷重計算でガスト係数の算出に用います。

構造分類 (Structural Classification)

占有の種類に応じた建物の分類を指定します。

ASCE 7-2005 Table 1-1 に示す分類は次のとおりです:

1 - Category I - 低い災害。

2 - Category II - 1、3、4を除くすべての建物。

3 - Category III - 300人以上が占有する建物。

4 - Category IV - 病院などの重要施設。

1234 は構造物分類の選択肢で、ASCE #7 で定義されている IIIIIIIVの建物分類と同じです。

重要度係数 (Importance Factor)

重要度係数 (I) を指定します。この値は、風荷重計算での風速を算出するのに用いられます。重要度係数は、建物分類とハリケーンの被害を受けるかどうかなどで決まる係数で、次の表のとおりです。

ASCE 7 2010 ではこの係数は規格に明記されていないため、CAESAR II は重要係数を 1 に設定します。

ASCE 7 2005 では、規格の Table 6-1 にしたがって重要係数を設定します。

分類 (Category)

ハリケーン被害のないところ (Non-Hurricane)

ハリケーン被害のあるところ (Hurricane Prone)

1-I

0.87

0.77

2-II

1.00

1.00

3-III

1.15

1.15

4-IV

1.15

1.15

1234 は構造物分類の選択肢で、ASCE 7 で定義されている IIIIIIIV の建物分類と同じです。

構造物固有振動数 (Structure Natural Frequency)

動的に応答しやすい構造物 (f < 1 Hz.) に対して、動的なガストの効果を計算するために固有振動数を指定します。(f < 1 Hz.)

固有振動数が指定されていない場合には、CAESAR II はガスト効果を 0.85 とします。

海面からの地表面 (構造物) 高さ (Ground (System) Elevation Above Sea Level)

ASCE 7 (2016) Section 26.9 に準拠して決定される空気密度を調整するための地上高さ係数を設定します。

地形係数パラメータ (Topographic Factor Parameters)

急斜面の高さ (Height of Hill or Escarpment) 急斜面の高さを指定します。この値は、向かい風の地勢に対する相対的な高さです。丘陵、尾根、および急斜面の端部での上半分と構造物設備の地形学的な係数を算出するのに用いられます。

峰の距離 (Crest Distance)異なる地表面高さの差が、丘陵あるいは急斜面の高さの 1/2 である場合の向かい風の峰の距離を指定します。

峰から構造物設備までの距離 (Distance from Crest to Site) 向かい風あるいは追い風の峰と構造物設備までの距離を指定します。

丘の種類 (Hill Type)

丘陵の種類を指定します。この値は次に示す丘陵の種類になります:

0 - 丘陵ではない (No Hill)

1 - 2次元の尾根 (2D Ridge)

2 - 2次元の急斜面 (2D Escarpment)

3 - 3次元の対称丘陵 (3D Axisymmetric Hill)

ASCE 7 での風荷重低減係数の使用については、ASCE 7 風荷重と地震荷重の組合せ (Wind and Seismic Load Combinations) を参照してください。