ISO 14692 2017 では、FRP管に対し設計寿命の係数, A0 を指定します。ソフトウェアは A0 をパイプの予測寿命の乗数として使用します。たとえば、予測寿命が一般的なデフォルト値の 20年に A0 の値を 1 とすると、設計寿命は 20年になります。
より寿命を長くしたい場合、A0 を小さくして許容応力制限を低減します。A0 を小さくするとより小さな運転時包絡を作成し、修正された包絡と設計寿命の延長により、配管システムが要件を満足することは難しくなります。規格で規定されているように A0 の値は個別に計算する必要があります。
この値を指定しない場合、ソフトウェアはデフォルト値の 1.0 を使用します。最大値は 1.0 です。
例
デフォルトの温度149° F (65° C) での運転時 GRE管の設計寿命を30年になるように A0 を決定します。
規格にしたがって:
A0 = (20 yrs/30 yrs)^Gxx
ここで
Gxx = 樹脂システムと運転時温度によるパラメータ
ISO 14692-2:2017 の Table A.1 から Gxx = 0.065
したがって
A0 = 0.974