PODファイル内のプロパティで、2つの文字列追加や部分的な文字列検索などの単純な計算を行うことが、レポートやその他の目的で必要になることがあります。このようなことは GED スクリプトの SQL ステートメントを使用すると可能になります。
次の例では COMPONENT-ATTRIBUTE1 の最初の 2文字を PIPING-SPEC に追加する方法を示します。まず、SQL クエリーで参照できるテーブルを持つ Microsoft Access データベースを使用する必要があります。SQL 拡張として Microsoft Access で利用可能な関数を使用できます。詳細は、Microsoft Access のドキュメントを参照してください。
実行するクエリーは最低 1行を返す必要があります。このことを行うもっとも簡単な方法は、次に例示するように TOP 1 修飾子を使用します。
<COMPONENT>
<MDB> C:\SampleIsoDir\SPITutorial\Data\Get External Data\Dummy.mdb </MDB>
<SQL>
<!-- Query is executed once -->
SELECT TOP 1
Left('$C.COMPONENT-ATTRIBUTE1$',2) + '-' + '$C.PIPING-SPEC$' AS A1
FROM DUMMY_TABLE WHERE TRUE
</SQL>
<EXTERNAL-MAP Name='COMPONENT-ATTRIBUTE2' ExternalName='A1' />
</COMPONENT>
GED スクリプトを実行すると、SQL ステートメントは COMPONENT-ATTRIBUTE1 から左の2文字を取り出し、これを コンポーネントの PIPING-SPEC にダッシュ記号 ( - ) で分けて追加します。結果のフィールド A1 は COMPONENT-ATTRIBUTE2 フィールドにコピーされます。
EXECUTE エレメントを使用してコンポーネントのタイプをチェックできます。ただし、EXECUTE エレメントはわかりやすくするために上記例では省略しています。