オメガ ループモデル (Omega Loop Modelling - OMEGA) - CAESAR II - Reference Data

CAESAR II アプリケーション ガイド

Language
日本語
Product
CAESAR II
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Reference Data
CAESAR II Version
13

オメガ伸縮ループは、背合わせの連続した 135度のベンドから構成されています。 この例題では、次のスケッチをもとにしてオメガ伸縮ループの配管系モデルを作成する方法を説明します。

  • 配管: 3-inches, standard wall (標準肉厚)

  • ベンド半径: 24-inches

  • 材質: 低炭素鋼 (Low carbon steel)

  • 温度: 200°F, 300°F, 400°F

この例題では、次に示すオメガ伸縮ループを使います。 ループの寸法は、高さが 6-ft 10-in.、ベンド半径は 2-ft、ベンド角度は 135° と 270°です。 この情報から、他の寸法が図のように決まります。

Equation 1: Figure 1

背合わせの連続したベンドの入力データを作成する際に、重要なことは、接線交点 (TIP) から接線交点までの距離が相対的な寸法になるということです。

ベンドの入力データ作成に関するさらに詳細な情報は、ベンド (Bends) を参照してください。

Figure 2 は、節点を示しています。基本配管入力 (Classic Piping Input) ダイアログで入力して、オメガループを作成します。 節点1 と 35 はアンカーです。 左下にある最初のベンドは節点5 と 10 の間隔があります。 接線交点 (TIP) 10 は一番右のベンドの接線交点です。 解析とその結果は、Figure 3 に示しますように、実際の節点10 がベンドの FAR 側の溶接線 (far weld line) であることに注意してください。

Equation 2: Figure 2

左上にある2番目のベンドは、節点10 と 15 の間隔があります。 接線交点 (TIP) と接線交点 (TIP) に対して入力データを作成しますので、基本配管入力 (Classic Piping Input) ダイアログ上の相対的な座標は、Xと Y方向に節点10 と節点15 の間の距離になります (Figure 2)。 Figure 3 に示すように、節点15 の実際の位置は、ベンドの FAR側の溶接線になります。 節点15 はこのベンドの接線交点 (TIP) であり、配管の左に位置します。

右上にある3番目のベンドは、節点15 と節点20 の間隔があり、節点20 は接線交点 (TIP) になります。接線交点から接線交点までの入力データでは、単に相対的な寸法 x のみが必要です。 Figure 3 では、パイプ上の節点20 の実際の位置を示しています。

右下にある 4番目のベンドは、節点20 と節点25 の間隔があります。 この場合には、相対寸法 X とは、相対寸法 Y が必要です。 節点25 の実際の位置を Figure 3 に示しています。 節点25 から 30 の要素は直管でベンドを終了させます。

CAESAR II でのベンドは、FAR側の溶接線を越える要素が、ベンドの方向を決めるために必要になります。

Equation 3: Figure 3

このモデルの入力リストを以下に示します。 Figure 1 から、相対的な寸法が決まります。 3つの等間隔の節点が、ベンドに置かれます。

この例題では、CAESAR II Configuration Editor で大きい角度 (> 95°) のベンドに対するエラーチェックをはずす必要があります。

ツール > 環境設定 (Tools > Configure / Setup) をクリックして、CAESAR II Configuration Editor を開きます。 Categories で、Geometry Directives (形状定義) をクリックして、Maximum Allowable Bend Angle (最大許容ベンド角度)135 を設定します。